大阪の天神橋筋6丁目あたりで夢である飲食店開業・独立するを考えてみた!
先に言っておきますが、今みたいに様々なインフラが整いおいしい時代に、僕は飲食店の自営を専業とするのには反対の立場です。
飲食開業コンサルタントの僕は、これまでに沢山の飲食店を始めたい素人の相談を受けてきました。
そして、全ての人に「飲食店開業は専業じゃなければいけませんか?」といつも確認します。
最低10年は継続できるお店であって欲しいからです。
しかし、この記事を見に来て頂けてる人は、飲食店開業を夢見ている人ですよね?
夢について具体的な金額を知っておかないと、お金を貯めるモチベーション上がりませんよね?
今回は、夢である飲食店開業に関するお金の仕組みと思考術。
生活金融公庫から開業資金を借りる際に、事業計画書を書く時に参考になる利益計算も具体的にします。
勿論、大阪以外の地域の人も計算式など参考になりますので、最後まで見てください。
どうやって利益を出すべきか!について解説します。
夢である飲食店を開業したい人がダントツで不安に感じている事。
やはり、スタートアップの経験を持つ方は少ないので自分の周辺の近しい方には相談ができず、ネット検索では自分に合う独立・開業のパターンを特定できずに悩んでいる話が多いです。
どれくらいお金があれば、失敗しないのか!?
なんて一人で考えても答えなんて出るはずがありません。
その為にたくさんのスタートアップ支援会社がありますが、大半が詐欺まがいの会社だとネットを通じて最近は理解が深まった分、余計に一人で抱え込んでしまってるのではないでしょうか?
僕は、大阪で飲食店開業コンサルタントとして活動していますので、大阪市の天神橋筋6丁目の相場に沿って話してみたいと思います。
まず、完全に自己資金だけで開業するパターンと、融資を受けて自己資金plus融資を受けた金額で開業するパターンがあります。
僕は借金は悪だ!とは全く言うつもりはありません。
低金利で借りられるお金は、むしろ借りれるだけ借りたらいいんじゃない?って考える立場です。
しかし、借金に頼る事によって、飲食店の開業時には大きな問題が発生します。
どんな問題が発生するのかというと、
やはり、スタートアップは大きな夢です。。。借金で気が大きくなってしまうのです。
初めて自分の城を持つ的な感覚にも酔ってしまうのでしょう。
しかし、これが冷静な判断を鈍らせてしまうのです。
開業資金を割り出そう
一般的な飲食店の席数を坪から割り出そうとすると
坪数×1.3~1.5=席数
で計算すると割り出せます。
15坪×1.3=19.5席
約20席の客席を配置できます。もちろん席数を確保するためにキッチンを縮めて30席程度までなら配置することも可能ですが、好立地でOPENさせないのであれば、席をたくさん配置するのを欲張る事はお勧めしません。
仮に、この20名が一気に来店されたパターンにお店を円滑に営業させるには、最低何人のスタッフが必要になるのでしょうか?
一般的な飲食店ならば、20席で3名は必要になるのではないかと考えます。
こだわり満載の非効率さがウリの飲食店ならば、更に1名欲しくないですか?
新規開業で、最初に作る飲食店は、ゆったりお食事を楽しんで頂けるお店を目指しましょう!
新規開業時からスタッフが揃う保証だってありませんし、安全に雇える可能性だって怪しいのですから。
飲食店開業時に考えるべきコトはここです!
➡料理・接客クオリティが下がる➡2度目の来店がナイ!
お店の事情に応じてお客様は来店されません。
個人店で新しくOPENしたなら尚更です。
他の誰かがお店に入っていく姿を見て入っていくお客様の方が圧倒的です。
そーゆータイミングのたびにお店が混乱してるようじゃ大半の初来店の方は定着しません。
そして、もう一つが採算を考えて料理の値決めしてしまう事です。
勿論、誰しもが、赤字経営なんて成りたくありません。
しかし、夢であるサイズの物件を飲食開業時にOPENさせてしまうと、何回転もお客様が来ていただける妄想や、すべての料理から少額でもしっかり利益を確保しよーと考えがちです。
これまでの飲食店開業コンサルタントの経験上、飲食店の開業経験のない素人に近い個人が1日にお店に呼べるお客様の数はOPENさせた席数以下から1.5倍までです。
20席の店舗なら20名以下から、よく頑張っても30名までです。
その状態が1年以上から廃業まで続くと想定しておく必要があります。
大阪で一番長い商店街の入り口である天神橋筋6丁目の
1坪辺りの賃料平均相場は、15,552円です。
15坪とすると月々の賃料は
最近の貸店舗の保証金相場は5~10か月分です。
例えば8か月分だとすると、
OPENまでの準備期間を急ぎで1か月としても
居抜き物件だとしても、客席、ファザード、キッチンのメンテ費に
広告や従業員募集費、雑費に
開業資金のトータルは4,132,890円です。
開業当初の採算性は?
営業時間をランチタイムからディナータイムとしましょう。
平均客単価をいくらに出来ますか?
仮で、1,200円で想定しましょう。
1.5回転なら1日36,000円、月商1,080,000円です。
この売上でも消費税が課税対象となり、更に非常に厳しいですよ?
先ほど、一般的な飲食店で15坪、席数20ならばスタッフ3名は欲しいと言いましたが採算合いますか?
なんと、1.5回転でも売上に対する家賃比率は21.6%です。
因みに飲食店の売上に対する家賃比率は10%までに抑えるのが理想です。
20%以上の家賃比率で成り立つ商売ならスーパー好立地で商えるビジネスモデルです。
お料理の原価が35%、家賃21.6%、光熱費8.5%、雑費17.5%でざっくりと計算します。
よーするに売上の1,080,000円をつくる為に使った食材費の合計金額です。
家賃は先ほど計算した家賃を採用します。 233,289円
光熱費が売上の1,080,000円×0.085=91,800円
雑費、売上1,080,000円×0.175=189,000円
売上1,080,000円-原価378,000円-家賃233,289円-光熱費91,800円-雑費189,000円=187,911円
アルバイト、パートを採用せずに自分が得る事の出来る金額は187,911円です。
この金額から国民年金、国民健康保険料、住民税、所得税が課税されます。
勿論、15坪のお店は一人では営業出来ませんから家族がある程度サポートしてくれる事が前提になるでしょう。
そーすると2名で上記金額となりますよね?
さて、何を間違えたのでしょうか?
1回転なら1日の売上36,000円、月30日計算で月商 1,080,000 円、
1.5回転なら1日54,000円、月商1,620,000円です。
1.5回転なら家賃比率が14.4%です。
しかし、ディナータイムのみの営業ならそもそも1回転以下しかしないかもしれません。
仮に1.5回転した場合、どの位の利益が出るのか計算しましょう。
家賃、 233,289円
光熱費、売上1,620,000円×0.085%=137,700円
雑費、売上1,620,000円×0.175%=283,500円
利益が1,620,000円-567,000円-233,289円-137,700円-283,500円=398,511円
アルバイト、パートを採用せずに自分が得る事の出来る金額は398,511円 です。
このパターンでも専業で働く事を想定すると家族を巻き込む事を前提にした金額であり、 この金額から国民年金、国民健康保険料、住民税、所得税が課税されます。
今回の計算は消費税をスルーしましたが、実際には売上から消費税の課税もあり更に利益は下がります。
しかも、自営で専業だと営業日が30日だとすると全営業日に働くことになります。
いつ休めるのでしょうか?
しかも、最初に投資した開業資金を回収しよーとしなければ完全に自転車操業です。
さて、今まで書いてみた15坪のお店を開業させるとした時に何に間違いがあったと思いますか?
夢である飲食店を開業させる為に必要な独立思考。
飲食店を開業しようと決めた時からやって頂きたい準備があります。
日本中にある飲食店の約7割は赤字経営だと言われています。
勝ち組と言われるためには世間並みの手法を使っていれば駄目なのです。
最初に行う事は自分の生活に掛かる固定費をスリムにする事。
生活の固定費とは家賃、光熱費、交際費、食費、通信費、任意保険、趣味(車)などに掛かる総額です。
自分の生活が他人からの消費喚起によってブレてしまう方は起業には向きません。徹底的に見直し、健康と健全な精神を担保出来る状態でこれ以上毎月のコストカットが不可能だと思う限界値を模索してください。
今必要だと感じていて投じてるモノに価値がない場合が非常に多いです。
以前の交友関係を一旦見直しましょう。
経営者と労働者には圧倒的にマインドに差が生じます。
人間的に優れているか優れていないかと言っているわけではありません。
飲食店を開業させようと考えた時から思考は経営者マインドであるべきです。
人間はとても弱い生き物で周りからの影響を非常に強く無自覚に受けます。
一般的に労働者は労働に人間が一番大切な時間(命そのもの)を捧げて対価を得ているという自覚がなく、時間に非常にルーズです。
一方経営者は自分の時間=全てが利益に繋がる事をよく理解しているので時間に対する感覚が非常にシビアです。
労働者マインド時代に共に過ごす日常にそのまま生きると非生産的なループから抜け出すことが出来ません。
コレが出来ると上で挙げた毎月の固定費が更に下がります。
固定費を引き落とす口座を分けよう。
現在の状況は、労働者として得た所得によって暮らしていると思います。
給料を振り込まれた口座から毎月決められた固定費(家賃、光熱費、ローン、通信費、任意保険)などを自動で引き落とされる口座をつくり、そこに給料日に自動で振り分けられる銀行のサービスを利用して強制的に引き落とされる状態を作ってください。
支払い状況に問題がある方は融資を受ける際に非常に不利になります。
またどんな誘惑に惑わされた時でも絶対に手を付けない習慣をつくる事にも役立ちます。これは将来的に経営脳を形成します。
そして融資を受ける際にも必ず求められる項目です。
今ここではなく、将来の収入を上げる知識を渇望しよう。
労働者マインドを掘り下げようとは言ってません。
自分にとって本当に必要な知識は今現在働いてる環境では得られないのが普通です。
トマ・ピケティの21世紀の資本で有名になりましたが、「r>g」についてどのように考えるのか?
Rは、return on capital 資本収益率
Gは、economic gross 経済成長率
この式が何を表すのかというと
Rの住民である財産をもつお金持ち全体が、株式投資や不動産収入などでドンドン働かずにお金を増やしていくペースと
労働者全体がアクセク働いて経済を成長させるペースを比べたら
Rの住民であるお金持ちの財産が増えるペースの方が圧倒的に早く、差が縮まる事はないと言います。
Rの収益率は4~5%
Gの成長率は1~2%
とこの本では述べられています。
自営業をしたいと思った動機について考えて頂きたいと思います。
いろんな考え方や人生があってもいいんです。
しかし、例えばお金を自由に使える身分になりたいや社長になりたい、自分の城を持ちたいなど漠然としているこれ等の目標ならば飲食の自営業には向きません。
そもそも、飲食店のオーナーは社長ではないです。
飲食店を専業として開業するという事は、
この先も労働者として自分の時間で提供した価値による対価を得るという事です。
この意味を学び、深め、人生観に昇華して頂きたいです。
また様々な手法、法則を使い尽くせるスキルやマインド。
飲食を開業するのに必要なモノはこういったモノなのです。
これ等の、将来に渡って自分の資産となる知識を労働者の枠に身を置く時から考え、学び、経験するマインドこそ大切なのです。
労働者の立場から独立して夢である飲食店を開業したいと考える方の相談にいつでも応じます。
大阪を中心に活動している飲食専門の経営コンサルタントです。
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