飲食業界のオーナー及び幹部や店長はスタッフがシフト通りに来てくれただけで、ありがとう、感謝してるよ!だよ。
今回の記事は、飲食業界で働く中堅以下の社員と飲食店でバイトする人たちに向けて発信したいと思います。
飲食業界でコンサルタント業を長年していると、
✓飲食業界の幹部社員は、自社の経営者や社員のグチや不満
✓飲食業界の店長からは、自店スタッフのグチと突き放し
を非常に多く耳にします。その人たちを育てるのは誰ですか?
感謝しても感謝しても足りないし、ありがとうが口癖になる位でちょうどいいんです。
オーナーや幹部社員・店長は飲食業界で人生を懸けれる位のお金を稼いでいるんだから、少ない賃金で働きに来てシフトとおりに出勤してくれるだけで感謝で胸がいっぱいになり、ついつい顔を見た瞬間にありがとうね!って言えるくらいじゃなきゃ本当はおかしいのです。
「あいつ3か月も経つのに仕事のおぼえが悪いわー」
「なんで何回言っても覚えられへんねん!」
「あの仕事は君の仕事やのに全然出来てないやん?」
「お前、仕事舐めてんのか?」「これ!仕事やからな!」
等々、あちこちの飲食店から当たり前のように聞こえてきそーな言葉です。
逆にあなたがそんな上司だから、部下にあなたが思う仕事のできない人ばかりが育つのだと言いたい。
今回の記事では、こんな脳内が筋肉でできてそーな飲食業界のオーナーを筆頭に幹部・店長の考え方や何故そんな感じの働き方を選んでしまったのかまで深掘りして、中堅以下で飲食業界で働く社員と飲食店でバイトする人たちに向けて一部の飲食業界に起きている雇用者側の闇を明らかにして、飲食業=ブラックと一括りにされない様にしたいと思っています。
とはいえ、ブラック飲食店ほど辞めたくても辞めさせてくれないし、今パンデミックでどこでもバイトはシフトに入れてくれないし、シフトに入れるだけマシだよって反論もあると思いますが、これからの社会は就職しても副業や複業が当たり前の時代です。
アルバイトの掛け持ちはもう当たり前の世の中になりましたし、アルバイトを出来る期間に複数の職場で働く経験は実社会にでてからも役に立ちますから、1つの働き場所で働かない選択をしてほしいと思います。
飲食業界で働く中堅以下の社員もアルバイトも凄く安い賃金で働いているのです。
シフトとおりに出勤するだけで、「ありがとう、感謝してるよ」は基本中の基本なのです。
ありがとう、感謝してるは素敵な言葉。シフト埋まらないとかなんで?
現在、飲食業界は深刻な人手不足です。
この言葉を聞いた人は!?ってなってますよね?
ようするに、オーナー・幹部社員・店長のマネジメント不足が招いたお粗末な現象なのです。
ありがとう、感謝してるよって気持ちがオーナー以下幹部社員・店長にないからアルバイトでシフトを提出する際にお店の事情を考慮して提出するアルバイトスタッフが減少してるそうです。
また、「何日の何曜日がスタッフ足りないから、~さんシフト希望出てなかったけど入れないかな?」の交渉ができないらしいです。。。しかも酷い場合は、シフト希望も出してないのに勝手に出勤にされているらしいです。。。
こんなコミュニケーションしか行われないチームに未来なんてありません。
この人数は多いけど、人手不足に陥っているお店の場合、
このパターンの場合、採用されたアルバイトは明らかにオーナー以下幹部・店長のコミ障による被害者です。
なんで、こんな事になってしまったのだろうか?
少し、飲食業界の今の現状を解説してみたい。
現在の飲食業界を取り巻く、社会的背景を見よう!
パンデミック前の飲食業界について触れないと今の飲食業界が見えないので過去を振り返ってみたいと思います。
パンデミック前の飲食業界は業界自体が崩壊しかねない程の人手不足でした。
割の良い仕事もたくさん世の中に創出され、どの業界でも人手不足で喘いでいましたので、
と言われ、飲食業界=ブラック認定されていました。
飲食店に就職しよーと思う社員希望者は、
✓情報弱者か、
✓生活に切羽詰まった経済的事情を持つ方でした。
✓もしくは、何回も若い時期に転職を重ねた挙句、年齢が35歳を越え正社員として採用してもらえる場所が飲食業界でしか見つからない様な弱者の就職先のような言われ方もしていたのです。
そういった社員ばかりが集まってくる環境だと、今の飲食業界に良い人材が居る事の方が不思議なくらいなのです。
ダイバーシティへの積極的な理解をしようと努力していた。
過去の飲食業界は、労働人口の減少や様々なニーズに対応するために、高齢者・外国人雇用を積極採用しつつ、年齢、性別、学歴、職歴、国籍、人種、民族、性的指向、性自認の側面から人を制限せず、様々な考え方、生き方を許容できる環境作りが急務であり、様々な価値観を許容する度量がマネジメント側に求められ続けたのです。
あなたの「仕事とは!」の感覚は、あなた「だけ」の感覚にすぎない時代が始まったのです。
この時代は後戻りは起こらず、現在も継続中ですよね?
どのようなスタンスで社員・アルバイトに接するべきか?を常に模索していた。
学生アルバイト、フリータ、パート、派遣労働者、社員を問わず、
明確な目的を持ち、業界に入ってくる方はほぼ皆無。
基本的にモチベーションが低いのは当たり前でした。
本人的に積極的な求職ではないためです。
その求職者の採用条件を満たせる数少ない募集先から選択した結果の労働先に過ぎないのです。
ネットで、世間には割の良い仕事がある事はみんな知っているのです。
たまたま自分には条件が合わなかった等、後ろ向きな言い訳をして飲食業界に大半の方は来ているのです。
しかも、飲食店は最初に憶えるべき作業やルールが多い。
飲食業界の人たちが盲目的に継続してきた信じがたい暗黙のルールとか有り、モチベーションが高くない人たちには耐え難いものも多く、年々飲食店は非常にぬるくなっていきます。
それでも、マズローの欲求5段階説の下から2番目の安心的欲求が満たされていない状態に働き始めの方は必ず陥ります。
だからこそ、モチベーションの高くない確実にプロ化しないであろう人たちをマニュアル漬けにしました。
飲食チェーン店は、座学でマニュアルや飲食業界のルールや常識を最初に数時間程度行います。
むしろ、飲食業界にはプロが居ない状態を作り出そうとさえしていたと思います。
これは飲食業界にモチベーションが高くない状態で入ってくる初心者をアノミー状態にせず、すみやかに仕事に馴染んでもらう工夫でもありました。
当然、この工夫がない飲食店はアノミー状態の方をケアしつつ、マニュアルやルールを憶えて頂ける様に優しく接して頂く必要もありました。
そういった意図があり、段々と飲食の現場がショボくなってきたのに、マニュアルで育ち、中堅となり、ある程度飲食業界を理解した人の中から、
営業中に片手間に教えた内容に対して、
✓「返事にやる気を感じない!」
✓「マニュアルに書いてあるやないの!」
などとマニュアルが崇高であるかのように、新人さんを批判や否定する。
こんな方は業界を取り巻く事情や状況を理解していない良い例です。
このような期間に言ってあげる言葉や態度は、
✓「すぐに覚えれなくてもいいよー」、
✓「そのうち慣れてくるから焦らないでねー」などです。
そう言って接する事が安心的欲求を徐々に埋めていく事になります。
まずは働きに来る事に不安にならない様にしてあげる努力が大切だったのです。
マニュアルがあるから、研修期間が過ぎたら急に要求を高めすぎてしまってた!?
多くの飲食店では、新人さんの研修期間が終われば研修時給から正規の時給に変わったり、社員として本格雇用されることになります。
そして、それを切っ掛けにして周りの対応が急に変わったりしたんです。。。
もちろん本人だって多少気持ち変えてるんです。
「研修明けたんだから!」、「社員なったんだから!」とかって。。。
言われたって、急に能力上がらないし、モチベーションだってそこまで上がらないのにです。
まだ、安心的欲求と社会的欲求を行ったり来たりしてる頃なんです。
周りの先輩たちや上司の方から
「君の場所はここだよー」、「君が必要なんだよー」、「いつもありがとー」ってたくさんまだまだ感じたい時期なのです。
飲食業界におけるマニュアルは資本主義の最たるモノでマネジメント層の心を壊していったのです。
貶すこと、怒ること、突き放すことが仕事だと思ってるマネジメント層が多かった。
これは上で説明した事をすっかり忘れてしまった飲食業界の老害たちがマニュアルを用いた事でモチベーションの低く安く使えるスタッフ登用をして店が回せることに味をしめた結果うまれてしまいました。
オーナー以下幹部・店長の仕事は何でしょうか?
お店を営業時間内に事故を起こさず、理想的な状態で営業する事が一番の仕事ではないのでしょうか?
飲食業界で働く人たちは生活が成り立っているオーナー以下幹部・店長ほどモチベーションは高くないのです。
「仕事なんやから、これ位やろーと思わんとどーすんねん!」ってのは飲食業界で生活を潤そうと企てているオーナー以下幹部・店長の考えであって一般スタッフの考えではないですから。
そもそも、そんなスタンスで接してこられたら、逆にモチベーション下がって仕事に行く気にならないのが本音のスタッフばかりでした。
そもそもマニュアルがそういった6Kと言われる職場に変え、安く定まるスタッフばかりを登用したはずなのに。
パンデミック前の飲食業界のまま、感謝のない老害がいるお店は自ら捨てよう!
今の飲食業界には仕事を失った、フリーター・派遣社員・学生がたくさん応募してくる様になりました。
コレだけでも、非常に飲食業界で生活しているオーナー・幹部・店長にすればありがたいことなんじゃないですか?
しかも、パンデミック前と比べれば応募してくる人たちの働くモチベーションの高さは天と地ほど違います。
こういった人たちをマニュアル漬けにして、効率効率って求めて、また6Kと呼ばれた時代に逆戻りしたいお店のオーナー以下幹部・店長が居る飲食企業で働くメリットはないと思います。
今マネジメントをぶん回し、活力のある職場を作れていないオーナー以下幹部・店長の居る飲食企業は未来なんてない。
お金払えばいくらでも人は集まるんだよ的なスタンスの会社とは関わるべきではないです。
こんなブラックチックな会社を去ろうとした時に引き止めがウザかったり、ウザそうなら退職代行サービスがあります。
即日退職できて後々の面倒までちゃんと見てくれて19,800円からだから。
とにかく、ウンザリさせられる職場で働かなくても、掛け持ちや複業したらいい時代ですし、割り切るべきだと思います。
心が壊れた人たちと一緒に短時間でも過ごせば、正常な心だっていつか壊れてしまいますから!
過去参考記事:飲食で働きたい!採用が難しい時代の転職サイトの選び方
働いてくれるスタッフが来てくれなければ、いくら威張っていても仕事できないのですから!
飲食業界のオーナー以下幹部・店長は常に「ありがとう」、「感謝してるよ」ですよ。
ありがとうは素敵な言葉です。
大阪を中心に活動している飲食専門の経営コンサルタントです。
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