「空腹」こそ 最強のクスリ 著者:医学博士 青木厚 書評 オートファジーの力とは
「空腹」こそ最強のクスリの紹介
発行日 2020年3月2日 第28刷
「空腹」こそ最強のクスリの導入文
「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。
それだけで、病気知らずの体が手に入ります。
(中略)
がんや糖尿病、高血圧などの病気を遠ざけ、
健康に暮らしたい。
これらは、きっと多くの人の共通の願いではないでしょうか。
(中略)
この本で紹介する食事法は、
2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した
「オートファジー」研究をもとに、
生み出されました。
「空腹」とは最強のクスリ 目次
はじめに
■「一日3食」「食べすぎ」が、疲れやすい体を作る
■高血圧、老化、生活習慣病・・・肥満は百害あって一利なし
■さまざまな病気の温床となる「糖質の摂りすぎ」
■血糖値が下がり、脂肪が分解され、細胞が生まれ変わる方法がある。
■半日絶食が、体の不調や病気、老化を遠ざけてくれる。
第一章 「一日3食しっかり食べる」「空腹な時間を作る」どちらが長寿と健康をもたらすのか
■「一日3食とるのが体にいい」は間違いだった
■一日3食は、胃腸を疲れさせ、体の不調を招く
■がん、糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞。年齢を重ねるごとに「食べすぎ」のダメージは大きくなる
■アメリカの最新研究が証明。「空腹」こそが長寿と健康のカギだった
第二章 無理なく「空腹」を作り、体を蘇らせる食事法
■睡眠8時間+8時間=半日断食で、体に奇跡が起きる
■空腹のとき、体ではどんな奇跡が起こっているのか
■睡眠時間をうまく使って、無理なく空腹の時間を作る
■食べたくなったら我慢せず、ナッツ類などで空腹を満たす
■「空腹の時間」をいつにするか?生活スタイル別の実行スケジュール
■土日は最高の「体のリセットタイミング」
■減少した筋肉は、簡単な筋トレで補うこと
第三章 「糖」がもたらす毒を、「空腹」というクスリで取り除く
■白米やパン、加工食品が現代日本人の体にダメージを与えている
■肝硬変や肝臓がんを引き起こす「脂肪肝」という恐怖
■糖尿病を引き起こす原因は、食べ方しだいで解消できる
■糖尿病には、糖質制限より、「空腹の時間」を増やすほうがいい
第四章 「空腹力」を高めれば、これだけの病気が遠ざかる!
■空腹力で、がんの原因を取り除く
■空腹力で血液をきれいに!高血圧症を改善
■空腹力で認知症発症のリスクを減らす!
■免疫力をアップさせて、アレルギーや感染症を遠ざける
■空腹を楽しむのは、究極のアンチエイジング
「空腹」こそ最強のクスリ 要約
序盤で、医学学者で著者の青木厚氏は、一日に3食とる事が歴史的に見ても、日が浅く、1食の食事で十分なエネルギーが効率的に取れなかった時代の悪しき名残りだと指摘しています。
現代人は、運動不足傾向が強く、一日3食とることで、カロリーを余分に摂取している恐れもある。
食事をしただけで疲れや眠気が起きるのは胃腸や肝臓が発している疲れのサインかもしれないと指摘。
しかも、それだけでなく、悪玉菌や脂肪が過剰に増えることで、様々な重篤な病気を引き起こす可能性を取り上げています。
中盤では、2016年に東京工業大学の大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」の研究にもとづいた具体的な説明を行っている。
・体で「オートファジー」によってどんな奇跡が起きているか
・睡眠時間を利用してウマく「オートファジー」を発動させるコツ
・無理なく「オートファジー」を継続させる考え方と実施方法
などについて解説している。
終盤では、現代の食生活における危険について触れ、「オートファジー」が引き起こす奇跡で、現代病と呼べる病気の大抵のものは改善できると指摘し、「空腹」は最強のクリスとして強く16時間断食を著者は勧めている。
「空腹」は最強のクスリを読んでみて「オートファジー」考察。
オートファジーをより理解することで、日本人の3大死亡理由、1位である悪性新生物(腫瘍)、心疾患など多くの主な死亡原因について自分で行える対策は「食べ方」にあると言っても過言ではないと感じました。
2019年の死因の順位は前年と同様、
第2位「心疾患(高血圧性を除く)」
第3位「老衰」
第4位「脳血管疾患」
第5位「肺炎」
でした。
悪性新生物(腫瘍)とは、
ガンと呼ばれる病気の総称です。
説明の必要はないと思います。
心疾患とは、
心臓に起こる病気の総称で、心疾患の大部分を占めているのが「虚血性心疾患」です。
虚血性心疾患とは、心臓の筋肉(心筋という)へ血液を送る冠動脈の血流が悪くなって、心筋が酸素不足・栄養不足に陥るものをいい、次の2つの病気があります。
狭心症
冠動脈が動脈硬化などによって狭くなり、一時的に心筋への血流が不足した状態をいいます。狭心症の発作が起こると、胸痛や息切れ、呼吸困難などが起こりますが、多くは血流がすぐに回復し、症状は1〜2分、長くても15分くらいでおさまります。
心筋梗塞
冠動脈に血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋へ血液が行かなくなった状態をいいます。
胸をえぐられるような強烈な痛みで始まり、狭心症のように短時間でおさまることはありません。
心筋への血流が途絶えると、その部分の心筋は壊死します。壊死の範囲が広がると心臓の機能が著しく低下し、重症の場合は死に至ることもあります。
心筋梗塞のおもな原因は、冠動脈の動脈硬化です。動脈硬化によって狭くなった血管に血栓ができて、これが冠動脈を詰まらせます。
脳血管疾患(脳血管障害)とは、
脳血管の異常が原因で起こる脳・神経の疾患の総称です。
「脳血管疾患」のなかでも代表的な疾患としてあげられるのが「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」「血管性認知症」「高血圧性脳症」。 これらの疾患は高齢になるほど発症率が高く、寝たきりになる原因疾患1位としても知れています。
肺炎とは、
主に細菌やウイルスに感染することにより、肺の中を通る気管支のさらに先にある肺胞という部位が炎症を起こす病気。
風邪と似た症状だが、呼吸困難や入院が必要になるほど重症化することもあるので、注意が必要。薬剤やアレルギーが原因となることもあります。
発症する原因によって細かく分類されており、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎などの非定型肺炎(βラクタム系の抗菌薬が効かない菌による肺炎の総称)など。。
また、細菌やウイルス以外の原因によって起こるものとして、誤嚥(ごえん)性肺炎や過敏性肺炎、好酸球肺炎などがあります。
この本の著者は、日本人の主な死亡原因は老衰は別にして、ほとんどの病気の場合、「空腹」を意識的に活用する事で予防効果が得られる事を教えてくれます。
「オートファジー」についての理解をして様々な病気になる原因を抑え込む視点は非常に役に立つ。
僕としても、本を読んだその日から16時間断食を始めましたが、どうしても「空腹」が我慢できない場合は、食べていいよって書いてあるナッツやチーズを食べて空腹を紛らわしているのですが、食べ物の塊でなければいいよって書いてる箇所はもっと厚く説明して欲しかった。。。
サラッと流されてて、ここ実行者としては大切なんだけどな。。。とw
とはいえ、日常的な習慣となっているモノ・コトを自分で考え、調べる大切さと、盲目的に信じ・従ってしまう怖さについて考える切っ掛けを与えてくれる良書です。
ちなみに、僕は晩御飯が遅い生活リズムですから、晩の22時までに食事を採ると、睡眠まで何も口にせず、朝起きて口にするのは甘くない飲み物だけ。
朝ごはんとお昼ごはんは15時を過ぎてから食べるようにしています。
現在は、この「オートファジー」を発動させる健康法を実行して10日目ですが、まだ体に大きな変化は感じていませんが、ずっと続けていこうと感じさせてくれる本の内容でした。
「『空腹』こそ 最強のクスリ」の書評を書いている筆者は、
他にも、飲食店開業コンサルタントとして、これまでたくさんの飲食人とお仕事をご一緒させて頂いております。
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