マーケターのように生きろ 著者 井上 大輔 書評 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動
マーケターのように生きろ 導入文
「人の期待に応える」ことで発揮される個性。
「個」の時代だと言われます。
在宅が急速に普及し、副業も一段とやりやすくなりました。
インターネット経由で単発の仕事を請け負う「ギグワーク」も一般的になってきました。
こうして働き方が多様になるのは、働き手にとってはいいことのようにも思われますが、見方によってはとても残酷なことだとも言えます。
(中略)
際立った「個」がないと生き残れない。そんな時代の空気は、よりいっそう強まりました。
(中略)
「相手をよく知り、その期待に応える」という生き方があります。
自分を表現するのではなく、人の期待に応えることを追求するのです。
(中略)
この本では、そんな生き方を「マーケターのように生きる」と呼んでいます。
お読み頂きありがとうございます!そして、素晴らしい書評をありがとうございます!完璧にまとめて頂き感激です^_^
— 井上大輔 (@pianonoki) February 21, 2021
マーケターのように生きろ もくじ
はじめに
■まーけたーのように生きれば「やりたいこと」なんてなくても輝ける
■「人の期待に応える」ことで発揮される個性
■「マーケターのように生きる」と「求められる」人になれる
■「求められること」こそ幸せの本質
■マーケターのように生きることは「自分らしく」輝くこと
■人生を180度変えた「マーケティング」の考え方
■「自分を表現しない」からこそ輝ける
■相手からスタートする「マーケター視点」で輝く
PART1 人の役に立ち、自らの価値を高める「マーケターのように生きる」という思想
■マーケティングとは「思想」である
■マーケティングとは「価値の交換」をデザインすること
■「マーケティング」の定義
■マーケティングの4ステップ
■マーケティングはあらゆる人の役に立つ「思想」である
■「マーケティング」は日本語にできない概念
■マーケティングは「生きる知恵」になる
■「マーケター」のように生きるアーティスト
■マーケティングとは「人類の英知の結晶」である
■「相手を理解し、その期待に応える」ために行われた壮大な実証実験
■マーケティングに関する3つの誤解
■もっとも重要な3つの「実践の知恵」
PART2 仕事もキャリアも人生も好転する「マーケターのような生き方」4ステップ
■市場を定義するー「自分がもっとも輝く場所」が見つかる
■なぜ市場を定義するのか
■「市場を定義する」マーケターの思考と技術
■「市場を定義する」を仕事、キャリア、人生に生かす
■価値を定義するー「相手が本当に欲するもの」がわかる
■なぜ「価値を定義する」のか?
■「価値を定義する」マーケターの思考と技術
■「価値を定義する」を仕事、キャリア、人生に生かす
■価値を作り出すー「自分がやるべきこと」がわかる
■なぜ「価値を作り出す」のか?
■「価値を作り出す」マーケターの思考と技術
■「価値をつくりだす」を仕事、キャリア、人生に生かす
■価値を伝えるー「自分を必要とする相手」に見つけてもらう
■なぜ「価値を伝える」のか?
■「価値を伝える」マーケターの思考と技術
■「価値を伝える」を仕事、キャリア、人生に生かす
おわりに あらためて「マーケターのように生きる」のすすめ
マーケターのように生きろ 要約
著者はマーケティングについて読者が理解しやすいように簡単な表現で定義します。
マーケティングの本質とは、
「価値をつくって、伝えて、届けて、交換する」こと。
マーケティングの本質に基づき、4つのプロセスに分けて考える。
✓市場を定義する
✓価値を定義する
✓価値を作り出す
✓価値を伝える
マーケティングとは主に商品開発や広告宣伝の分野で発展してきた考え方でしたが、その領域を超えて、あらゆる仕事の進め方やあり方を変革する力、つまりは「思想」なのだと著者は言います。
マーケティング的には、伝えるべき相手に価値が感じられなかったら、そこに価値がないのと同じ。
✓相手に感じれる価値を「知覚価値」
✓相手に意味があるかを問う価値を「情緒的な価値」
と言って明らかな価値を感じられる「知覚価値」よりも、相手によって意味がある「情緒的な価値」にアンテナを張って見出すことで大きな武器になる。
相手に合わせて「言うべきこと」を考える。
「What to Say(何をいうか)」と「How to Say(どう言うか)」
よーするに、相手の立場に立って何を言うのかだけではなく、どう伝えればより伝わるのかを考えて伝えるのがマーケター風だと著者は言います。
✓市場を定義するとは?
価値を提供する相手を決める。
よーするに、価値は提供する相手によって変わるということです。
✓価値を定義するとは?
相手とする集団が求めるものの最大公約数を探っていく
よーするに、価値にはどのような種類があるのかという「知識」とそれを聞き出す、引き出すための「対話の技術」を駆使して、相手が何を必要なのかを明らかにすること。
価値を導き出す4象限
✓価値を作り出すとは?
4象限を活用して明らかにした価値を提供するためには、いったいどのような商品、サービス、コンテンツを作っていけばいいのか?
価値を提供する相手との綿密な対話によって導き出す。
✓価値を伝えるとは?
いい商品をつくり、それを広告宣伝で伝える。この両輪がウマく回ってこそ、企業に価値を生み出します。
このように、マーケティングの手法・フレームワークを自分の人生の戦略としてハメ込み、マーケターの視点で彩っていく生き方を著者は語ります。
マーケターのように生きろ 著者 井上 大輔 書評 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動の読むべきポイント
今、webマーケターがめちゃくちゃ注目されてますよね?
筆者もそんなWebマーケターやwebディレクターに注目していて任せられる人材を育てたいなーとフワッと頭に置いているので、新書が積んでいる棚の「マーケター」という文字を見逃しませんでしたw
著者を見れば「井上大輔氏」、もう購入しか選択肢は残されていませんでした。
読むのが楽しみ過ぎて、家に帰ってその日にペロリと読み終えました。
序盤を読み進めると、日本語がそのまま英語になった考え方・思想の話で「KAIZEN」が出てきます。
世界のビジネスの世界で一番定着している言葉だそうです。
どういった経緯で有名になったかというと、トヨタ自動車が世界を席巻していた時代にその生産方式を研究していたアメリカの学者が注目していたそうです。
ここで言う「KAIZEN」は「全員」が「すべてのプロセスを」「毎日少しづつ」良くしていこうね、という考え方として伝わっているそうです。
それまで、英語圏ではその発想がなく、プロセスにかかわる人とそれに従って動く人に明確に分かれていたそうです。
ある意味、プロセスに従って動く人は機械の一部のような存在だったと。
この一文を見て、筆者はぞっとしました。
まさに、筆者が働く飲食業界のマニュアルによるオペレーションそのものだと。
高度成長期であった日本の生産現場では、一工員に至る人たちまでが、改善を考えながら仕事をしていく文化があった。
今でいうティール組織の先駆け的な組織構造をしていたことになるとも言えないだろうか?
資本主義が過ぎたるものとなった現代にもともと日本の文化としてあった「KAIZEN」が失われている。
組織規模によって喪失するのか、現場トップのマネジメントの問題なのか、、、
しかし、昨今、中小規模の製造現場でも幹部社員の育成に苦戦していることを鑑みれば、改めてマネジメントの問題ではないかと考えさせられる一文でした。
もともと、井上大輔氏は日本を代表するマーケターですから、話の流し方がウマく、ペロリと読みすすめれてしまって世界観に惹きこまれます。
「マーケターのように生きる」ってさらりと書いてますが、むちゃくちゃ難しい生き方ですからw
「なんか、俺できんじゃね?」みたくさせられます。
組織の中で出世しよーと思えば、井上大輔氏が仰られているレベルに到達していなくとも、頭に常に置いておかなければならない概念で、そんな風で働いてきた思考の置き方はすべてのシーンに活かすべき概念との認識がなく、改めて呻きました。
自分のクリエイティビティ推しで人生ブーストしよーと思っている人も含めて、頭に置いておく概念だと思います。
すべての人が読みべきだと感じました。
『マーケターのように生きろ』の書評を書いている筆者は、
他にも、飲食店開業コンサルタントとして、これまでたくさんの飲食人とお仕事をご一緒させて頂いております。
今ご覧になって頂いている記事がある「飲食マネジメント経営.blog」は、飲食業界のマネジメントを活用した有益な情報を発信するブログサイトです。
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