結果を出したい人は哲学を学びなさい。 著者 小川 仁志 書評、要約、読むべきポイント
結果を出したい人は哲学を学びなさいの紹介
結果を出したい人は哲学を学びなさいは、
発行日 2021年3月5日 初版発行
著者 小川 仁志
発行者 毎日新聞出版
結果を出したい人は哲学を学びなさいの導入文
哲学とは思考法であり、モノを考えるためのツールなのです。
そうとらえると、哲学で投げかける変な問いや、一風変わった物の考え方、また深く本質を探る営みは、そのままビジネスのプロセスに応用することができます。
さあ、それでは早速白熱講義を始めましょう!
『YouTube始めました!(2020年9月1日)』哲学者の小川さん|https://t.co/Jjn8wyNnza
— 小川仁志 (@htsh1970) September 1, 2020
結果を出したい人は哲学を学びなさいのもくじ
はじめに 哲学で問題解決するとはどういうことか?
第一章 問題解決ツールとしての哲学
■そもそも哲学とは何か?
■なぜ今哲学を知っておく必要があるのか?
■哲学思考がビジネス向きなわけ
■ピカソシュタインになる
■MBAとの違い、頭DE価値
■哲学センスを磨くためのトレーニング
■哲学の面白さ
第二章 イノベーションが溢れ出す「ビジネス哲学研修」
■ビジネス哲学研修の概要
■哲学的に「疑う」ための手法
■哲学的に「視点を変える」ための手法
■哲学的に「再構築」するための手法
第三章 「生きづらさ」は最高の教科書である
■哲学は不眠にも効く?
■結局人間の行動原理は欲望充足なのか?
■なぜ人は差別や偏見に夢中なのか
■「曖昧さ」こそが世界の本質である理由
■生きることは「苦痛」でしかないのか?
■「私」とは所詮「脳」なのか?
■「カミングアウト」は本当にやるべきなのか
■なぜ人は他人を妬んでしまうのか
■夫婦関係はなぜ大概うまくいかないのか
■人間はなぜ死を恐れるのか
■人はなぜ自分をコントロールできないのか
■他者はなぜ大事にしなければならないのか
■なぜ人は不満を感じるのか
■時に課題から逃げることも必要
■本当に幸せな生活とは?
■一生幸福でいられる方法はあるのか
第四章 結果を出すための「お金に哲学」
■なぜ「話が分かりにくい」のか
■「スマート」より「ローテク」のほうが意外と結果が出るワケ
■「勉強は役に立てない」は本当なのか
■信頼は「お金で買える」のか
■「なんでもお金で解決」はなぜダメなのか
■「お金」と「人助け」どちらを優先すべきなのか
■「自己責任」はどこまでが妥当なのか
■「いい人」はなぜリーダーに向かないのか
■ハイデガーに学ぶ「時間の使い方」
■「弁証法」でビジネスがウマくいく
■多様性を認められない人が陥りがちな思考回路
■「人を動かす」にはどうすればいいのか
■「忖度」はなぜ良くないのか
■なぜ空気を読んでしまうのか
■「対処法が分からない」時の考え方
■お金にはなぜ価値があるのか
■「夢を追う人生」と「地に足がついた生活」どちらが良い?
■なぜ犬やネコには責任を問えないのか?
第五章 「つながり」が分かればビジネスはうまくいく
■権利はどこまで主張していいのか?
■「全体の利益」と「個人の利益」どちらが大事なのか
■人間はいずれ地球環境を破壊してしまう?
■ポピュリズムの何が問題なのか
■「郷に入りては郷に従え」は正しいのか
■資本主義は「悪の思想」なのか
■アートは役に立つのか
■教養はなぜ必要なのか
■なぜメディアに騙されるのか
■「テクノロジーの進化」は良いことなのか
■「世界のリセット」は可能なのか
■スマホは本当に人を幸せにするのか
■「どうせ世の中は変わらない」を脱却する
■資本主義は限界を迎えている?
■「好きでゲイになる」はおかしい?
■「お金持ちだけ良い教育」の何がおかしいのか
おわりに ポストコロナ時代の武器として
結果を出したい人は哲学を学びなさいの要約
序盤は、そもそも哲学とは何かを示している。
著者によると、「自分なりに行きつくところまで考え抜いて、それを言葉で表現すること」らしい。
普通の思考とは
考える対象について、自分が持っているフレーム(枠組み)、わかりやすくいうと常識の中だけで考えようとします。それは単なる情報処理や反射にすぎない。
哲学とは、
考える対象について、自分が持っているフレームを超えて考えることを意味し、具体的には別の視点で捉えたり、俯瞰したりすることによって自分の頭の中の箱から出るイメージ。
今、哲学を学ぶべき4つの理由
✓VUCA時代・・・お手本がなく何が正解なのかわからないから。
✓AI時代・・・人間は創造的思考をしないと生き残れないから。
✓パンデミック時代・・・常識の再定義を迫られるから。
フランスの思想家レヴィ・ストロースの構造主義
物事を全体構造で捉えること。物事を俯瞰して見ることで、今まで見えてこなかった部分を見つけようというわけです。
それもある意味で視点を変えることになる。
ドイツの哲学者ガブリエルの新実在論
物事は認識のままに存在するというもの。例えば、富士山は見る人によって意味が変わる。登る人、新幹線の窓から見てるだけの人、静岡県の地元の人、海外の人それぞれに人によって物事の意味は変わる。
そしてその見え方=そのものの存在であるとしている。よーするに見る人の数だけ富士山が存在するという意味。
近代ドイツの哲学者ヘーゲルの弁証法
マイナスをプラスに発展させる理論。問題が起きた際に切り捨てるのではなく、問題を取り込み、それによって発展した状態を目指すべきだとしました。
フランスの現代思想家デリダの脱構築の概念
一旦壊して作り直す。ネックになっている問題を度外視して、新しい見方ができることを指します。
不眠のスペシャリストというべき哲学者ヒルティ
眠れぬ夜は無理に眠るのではなく活用せよ、眠れぬ夜を「神の賜物」と見なし活用せよと
著者:おすすめ本
南アフリカの哲学者ジョン・マクダウェルの状況認知と徳
状況の捉え方は、その人が徳にかかっているし、欲望のほかに徳を持っていれば、欲に流されず的確な判断できるとしています。
著者:おすすめ本
南アフリカの哲学者ディヴィッド・ベネターなどが主張する「反出生主義」
苦痛がないことは良いことだが、快楽がないことが良いかどうかは人によることを示し、一見反対の概念であるように見えるが苦痛と快楽はその価値は等しくないという。
すると、快楽を追求する人生と、ひたすら苦痛を避ける人生では、苦痛を避けるほうがより本質的な幸せだと考えられるそうです。
その結果、苦痛を避けるために、そもそも生まれてこなかった方がよいとするのが「反出生主義」
世界では毎日約2万人が飢餓している。(年通算730万人)
毎年事故によって350万人なくなっている。
81万5000人が自殺している。(2020年)
著者:おすすめ本
閉じこもるインターネットの著者イーライ・パリサー
特定の分野の情報や特定の論調の情報にアクセスしていると、好みの情報を優先的に表示するので自分の周りの情報が特定の論調に偏って、特定の情報の中に閉じこまれてしまう現象を「フィルターバブル」と呼んでいる。
著者:おすすめ本
自分の生き方を問い直す作業を通じて、他者との関係を作りかえていく作業のこと。
著者:おすすめ本
だからこそ、死ぬまでの時間が大切だとしている。
怒りとは感謝の正反対の感情であり、怒りにかられやすい人、怒りをコントロールできない人は、最も傲慢で、最も弱い精神の人だとしています。
その他者に対して我々が何一つ悪いコトをしてなくとも他者への責任に報いる必要があり、自分と他者は対等な関係ではなく、他者は常に自分を優越する存在で人間関係はこのような非対称な関係によって成り立っており、その関係を倫理と呼ぶのだそうです。
人間は不安から逃れるため、現実に存在している脅威や問題から目をそらしているように見える場合がある。しかし、それは生きるための知恵でもあると言います。
よーするに、言語ゲームとは「生活様式」であるということができる
未開人たちの「野生の思考」は、近代科学とは異なり、外見に着目したり、「見てわかる」という要素を重視しているにすぎず、その意味で記号的かつ感性的な思考法として現代科学に支えられた現代人との思考法をあぶりだした。
「最大多数の最大幸福」を善とする功利主義に基づいた考え。
マキャベリの理想とする君主はキツネの狡猾さと獅子の強さを両方兼ね備えていることを求めています。
過去も未来も「今ここ」の自分と関係のある時間なので、「今ここ」という時間とともに存在していると考えます。
客には客の家庭があり、芸者には他の旦那衆がいたりと、本当は愛し合っていても教理を置いて付き合うことを「粋」と考える習慣があり、これは日本独自の二次元論的な発想に基づいているとしています。
結果を出したい人は哲学を学びなさい 著者 小川 仁志 書評、要約、読むべきポイント。まとめ
うーん、ぶっちゃけこの本が世間への存在価値として何があるのか見出せなかった。。。
凄く読むのに時間がかかった本です。
何か、雑誌の人生相談をこのタイトル用に書き直していると書いていますが、このタイトルとしてのメッセージはわからなかった。。。
著名な哲学者の本を紹介しているので、本を紹介したい本なのかなーとしか筆者は感じれなかったです。
それならば、紹介したい本がより届きやすくするためにリンク付きで書くか・・・となったのですが、コレも時間がかかった要素。
まー筆者の勉強不足により、著者の意向を読み切ることができなかったのかもしれません。
宮台真司氏的な「これが答えだ」みたく弾けた感じもなくナニガシタイ。。。
哲学に対する認識が結果にアクセスするモノとして感じることは出来なかった。
義務教育の歴史の授業みたく哲学を学びたい人向きの本でした。
『結果を出したい人は哲学を学びなさい』の書評を書いている筆者は、
他にも、飲食店開業コンサルタントとして、これまでたくさんの飲食人とお仕事をご一緒させて頂いております。
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